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ネットオウル、「Let's Encrypt」の無料SSL証明書発行サービスを開始、クライアントソフト不要

 レンタルサーバーサービスなどを手がけるネットオウル株式会社は12日、SSL証明書発行サービス「SSLボックス」において、「Let's Encrypt」による無料SSLサーバー証明書の取り扱いを開始した。ブラウザーからの操作だけで、証明書の発行・更新が可能。他社サーバーへの持ち出しにも対応する。

「SSLボックス」

 Let's Encryptは、HTTPSによる暗号通信を誰でも手軽に導入できるよう、無料でサーバー証明書を発行するサービス。米国カリフォルニア州の公益法人である「ISRG(Internet Security Research Group)が運営。スポンサーとしてMozilla FoundationやElectronic Frontier Foundationが携わっており、4月に正式サービスとしてスタートした。

 しかし、Let's Encryptで証明書を取得するには、サーバーに関する専門知識のほか、専用ソフトのインストールが必要となるなど、手間がかかっていた。

 そこでSSLボックスでは、ブラウザー操作だけでLet's Encryptの証明書を取得できるようにした。90日ごとに必要となる証明書の更新作業も行える。

 なお、ネットオウルでは各種レンタルサーバーを提供しているが、現在のところLet's Encryptの証明書は利用できない。今後、順次対応を進める予定。

(森田 秀一)