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HTTPSの証明書を無料で発行する「Let's Encrypt」、正式版へ移行

 Let's Encryptは12日、ベータ版の期間を終了し、正式版へ移行することを発表した。

 Let's Encryptは、認証局としてドメイン名の所有者に無料でサーバー証明書を発行することで、SSL/TLSによるHTTPの暗号化(HTTPS)を誰でも行えるようにするもの。証明書の発行やインストール、更新などのプロセスは自動化されている。

 2015年9月に限定のベータサービスとして運用を開始。2015年12月のパブリックベータを経て、これまでに380万以上のウェブサイトに170万以上の証明書を発行し、HTTPSの普及を促進してきた。

パブリックベータへの移行後に証明書の発行数が増加している

 Let's Encryptの運営は、米国カリフォルニア州の公益法人「ISRG(Internet Security Research Group)」が担当。スポンサーとしてMozilla FoundationやElectronic Frontier Foundationなどが名を連ねる。

 今回、これまでもスポンサーだったCisco SystemsとAkamaiが新たにプラチナスポンサーとして3年間の支援を行うこと、ゴールドスポンサーとしてGemalto、シルバースポンサーとしてHewlett Packard Enterprise、Fastly Duda、RliableSite.netが加わったこともあわせて発表されている。

(岩崎 宰守)