プレスリリース
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高速ストリーム暗号「KCipher-2」、電子政府推奨暗号に選定
(2013/3/27 06:00)
KDDIおよびKDDI研究所 (以下KDDI研) は、KDDI研が開発した高速ストリーム暗号 (注1) 「KCipher-2」 (ケーサイファー・ツー) の普及を進めてきました。
このたび、総務省および経済産業省が公表した「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト (CRYPTREC暗号リスト)」において、電子政府推奨暗号に「KCipher-2」が選定されました。これにより、政府機関並びに民間において広く活用されることが期待されます。
「KCipher-2」は、KDDI研と九州大学が共同で設計し、KDDI研によって商用化された高速ストリーム暗号です。高速かつ軽量な処理が特長で、ブロック暗号方式であるAES (注2) と比べて最大10倍の速さでの暗号化と復号化が可能であり、携帯電話機等の小型で処理能力が限られた機器のほか、大容量データの高速処理等に適しています。
今回、電子政府推奨暗号の安全性を評価・監視し、暗号技術の適切な実装法や運用法を調査・検討する暗号評価プロジェクト「CRYPTREC」(注3) において、「KCipher-2」の安全性、実装法、技術優位性および利用実績が認められ、ストリーム暗号として唯一、電子政府推奨暗号に選定されました。
KDDIとKDDI研は、「KCipher-2」の一般への普及を図るため、PCからモバイルデバイスまでほぼ全てのプラットホームに対応したソフトウェア開発キットを提供しています。
今後も、マルチメディアコンテンツ配信やデータセンターなど大容量のデータを扱う分野、また携帯電話やICカードなどリソースが限られた中で高速な処理を求められる分野を中心に「KCipher-2」を積極的に展開していきます。
参考: 暗号化方式について
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2013/0326/sanko.html
注1) 入力データ (平文もしくは暗号文) をビット単位ごとに暗号化と復号化を行う方式。軽量な処理に加え、暗号化と復号化の処理が同一となるため、実装コストが小さいのが特長。携帯電話のGSM通信の暗号化やSSL暗号通信に用いられるなど、古くから実用的なアルゴリズムとして使用されている。
注2) Advanced Encryption Standardの略。暗号モジュールに関するセキュリティ要件の仕様を規定する米国連邦標準規格FIPS (Federal Information Processing Standardization) によって規定されているブロック暗号。
注3) Cryptography Research and Evaluation Committeesの略。総務省および経済産業省が共同で開催する暗号評価プロジェクト。
CRYPTREC
http://www.cryptrec.go.jp/index.html