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最も利用する検索サービス、Yahoo! JAPANが55.3%、前年から5.1ポイント増

「インターネット白書2011」で見る最新動向(3)

インターネット白書2011

 インターネットの最新動向についてとりまとめた「インターネット白書2011」(監修:財団法人インターネット協会、発行:株式会社インプレスジャパン)が7月29日に発売された。統計データなどを中心に収録内容の一部を紹介する。

 今回は、同白書で毎年実施・報告している「インターネット個人利用動向調査」の結果から、ソーシャルメディアを中心に各種サービスの利用状況をとりあげる。

 調査は、自宅からインターネットを利用している13歳以上の男女を対象に、5月に実施したもの。「gooリサーチ」のアンケートパネルから、性年代別/自宅パソコンからの1週間あたりのインターネット利用時間別のインターネット人口構成比にできるだけ合致するようサンプルを抽出し、3321人から有効回答を得た。

 なお、アンケートはパソコン向けサイトで行っているため、回答者全員がパソコンからインターネットを利用していることになり、携帯電話からのみインターネットを利用しているような層は含まれない。また、東日本大震災で特に被害の大きかった岩手、宮城、福島の3県については今年は調査対象から除外している。

ネットの利用時間のうち「検索」が12.7%占める、マイクロブログは1.7%

 インターネットの利用目的(複数回答)で多かったのは、「商品・サービス・買い物に関する情報」の83.0%(前年は83.6%)、「オンラインショッピング」の82.7%(同81.0%)、「電子メール」の80.2%(同83.0%)、「ニュース・天気予報」の77.8%(同76.9%)、「趣味・娯楽に関する情報」の74.5%(同73.9%)。前年の調査から一部順位に変動はあるものの、これら5項目は引き続き7〜8割以上の高い比率で5位までを占めている。

 今年から調査項目に追加した「地図情報」は65.2%で6位に入った。同じく今年から追加した項目では、「動画共有サイト」が44.1%で13位、「ライブ配信サイト」が7.7%で40位など。

 比較的増加が目立つ項目としては、7位の「交通情報」60.3%(前年は51.6%)、21位の「SNS」32.1%(同21.3%)、23位の「Q&Aコミュニティー」の25.8%(同18.5%)、30位の「マイクロブログ(Twitterなど)」16.2%(同9.7%)がある。

インターネットの利用目的(複数回答)

 インターネット利用時間における各サービスの占める時間を見ると、「買い物以外の情報収集」が21.3%を占めて最も長い。これに次いで「検索」が12.7%で、「買い物のための情報収集」の12.5%と同じぐらいの時間を検索に費やしていることになる。以下は「電子メールなどのテキストによるコミュニケーション」9.8%、「オンラインショッピング」8.0%などが続く。

 「SNS」は3.3%(前年は2.2%)、「マイクロブログ(Twitterなど)」は1.7%(同0.8%)。前年より増加しているが、インターネット利用時間に占める割合はまだそれほど高くない。

インターネット利用時間における各サービスの占める時間

 このほか、共同購入クーポンの利用経験者が19.2%、ネットスーパーの利用率が11.4%といった結果も出ている。

SNSはmixiが突出、Facebookが急伸しGREEに並ぶ

 ソーシャルメディアサービスの利用率を見ると、「SNS」は「発言/書き込みをしている」18.4%、「閲覧のみしている」13.7%の計32.1%、「マイクロブログ(Twitterなど)」は「発言/書き込みをしている」11.4%、「閲覧のみしている」4.7%の計16.1%、「動画共有サイト」は「投稿/配信している」3.7%、「発言/書き込みをしている」6.6%、「閲覧のみしている」33.8%の計44.1%、「ライブ配信サイト」は「投稿/配信している」0.6%、「発言/書き込みをしている」1.6%、「閲覧のみしている」5.5%の計7.7%という結果。SNSは前年の21.4%から10.7ポイント、マイクロブログは前年の9.7%から6.4ポイント増加した。

 インターネット利用デバイスで分類したグループ(前回記事を参照)ごとに見ると、SNS利用率は「スマートフォン派」「タブレット派」「携帯電話派」「携帯電話パソコン併用派」において4割を超えており、モバイル環境でインターネットを利用している層で利用率が高いことがわかる。マイクロブログは「タブレット派」で36.2%、「スマートフォン派」で31.4%と3割を超えたほか、「携帯電話パソコン併用派」でも25.7%に上ったとしている。

利用しているソーシャルメディア

 登録しているSNS(複数回答)は、「mixi」が84.1%(前年は85.2%)、「GREE」が25.7%(同20.9%)、「Facebook」が25.7%(同8.0%)、「Mobage」が19.6%(同17.4%)など。mixiが他を圧倒しているのは昨年と変わらないが、今年はFacebookが17.7ポイント増で急伸し、GREEに並んだ点に注目される。

 利用しているマイクロブログ(複数回答)は、「Twitter」が95.9%(前年は92.8%)と圧倒的で、「mixiボイス」が32.2%(同29.6%)、「Facebook」が28.7%(今年から項目追加)、「アメーバなう」が14.5%(同13.1%)、「Tumblr」が2.0%(同2.5%)、「はてなハイク」が1.1%(同2.2%)と続く。

 フォローしているアカウントの種類は、「知人・友人」57.2%、「Twitterやネット上で知った人」51.2%、「タレント・歌手など」39.3%、「趣味の情報を発信している人」29.4%、「おもしろいつぶやきをしている人」23.8%、「企業やブランド、商品」21.4%などが上位。「フォローしていない」も11.5%あった。

 利用している動画共有サイト(複数回答)は、「YouTube」が99.5%(前年は98.6%)と最多で、動画共有サイト利用者のほぼ全員が利用していることになる。次いで「ニコニコ動画」が67.0%(同77.7%)だが、前年からは比率が低下している。以下は「FC2動画」の23.0%(同16.6%)、「mixi動画」の6.9%(同10.4%)、「Ameba Vision」の3.6%(同11.1%)など。

 ライブ配信サイト(複数回答)については、「Ustream」の89.5%と、「ニコニコ生放送(公式生放送、ユーザー生放送)」の59.8%が多く、以下は「YouTube Live」14.5%、「Justin.tv」11.3%、「Stickam」10.9%、「TwitCasting」6.3%など。

検索とウェブメールでYahoo! JAPANがリード、「スマホ派」ではGoogleが逆転

 最も利用している検索サービス(単一回答)では、「Yahoo! JAPAN」と「Google」の2強態勢は変わらない。両社で9割近くを占める寡占状態だが、今年はYahoo! JAPANが前年の50.2%からさらに5.1ポイント上昇し、55.3%となった。Googleは34.4%で、前年の35.2%から微減。

 ただし、「スマートフォン派」「タブレット派」に限定すれば、Googleが最も多いという。一方、「携帯電話派」ではYahoo! JAPANが64.0%に上昇する。

最も利用している検索サービス(単一回答)

 Yahoo! JAPANは、ウェブメールサービスでも大きくリードしている。利用しているウェブメールサービス(複数回答)で、「Yahoo! Mail」が76.1%(前年は73.6%)に上った。次いで「Gmail」が41.1%(同33.0%)、「Hotmail/Windows Live Hotmail」が33.7%(同32.5%)、「gooメール」が23.0%(同23.4%)、「infoseekメール」が8.0%(同12.8%)など。

 Gmailが8.1ポイント増と大きく伸びているが、Android搭載端末の普及が利用率を押し上げている模様だ。実際、Gmailの利用率は「スマートフォン派」で73.9%、「タブレット派」で71.0%に上るとしている。

 なお、ウェブメールサービスの利用率は今年、全体の51.0%となり半数を超えた。

利用しているウェブメールサービス

 「インターネット白書2011」は、A4変形判・240ページで、価格は7140円。付録CD-ROMには、本記事で掲載したような各種アンケート調査結果のグラフ画像データを収録。さらに同白書全編をPDF化した電子書籍版も収録している。


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(永沢 茂)

2011/8/5 11:00