「ホロス2050未来会議」キャッチアップ便り
〈インターネット〉の次に来るもの――「第3章 コンテンツ産業の変容/FLOWING」
ページからストリーミングへの4段階
2017年8月22日 06:00
2017年7月18日、第3回 ホロス2050未来会議「第3章 コンテンツ産業の変容/FLOWING」~ページからストリーミングへの4段階~が、御茶ノ水デジタルハリウッド大学駿河台キャンパスで開催された。
今回は、ケヴィン・ケリーの著書『〈インターネット〉の次に来るもの』に登場する「フローイング」というキーワードを元に、未来のコンテンツ産業について考察した。
- インターネットは世界最大のコピーマシン
→服部 桂氏「大量の<情報>が流れ続けるネット世界では、品質よりもリアルタイム性が重視される。そうした中、コンテンツ産業はこれからどうなっていくのかを検討したい」 - 『BuzzFeed』は分散戦略を世界的に推進
→古田大輔氏「BuzzFeedが手掛けた料理動画<TASTy>は、開始1年でフォロワー数400万人、400万いいねが付いている。ひたすら<バズる>コンテンツを目指し、ビューだけでなくシェアを重視した結果だ」 - Amazonでセルフパブリッシュした『限界集落(ギリギリ)温泉』が、1年で1000万円の収入に
→鈴木みそ氏「読み放題サービスKindle unlimitedでは、『限界集落』などのコンテンツが新たに500万円を稼いだ。誰でも株が発行できるあやしい世界VALUにも積極的にトライしている」 - パネルディスカッション
トレンド最前線を常に突っ走る鈴木・古田の両氏。司会の服部氏も巻き込み、白熱した議論になった。
→鈴木みそ氏「漫画家にとっては作家性が重要なので、とにかくネット上のキャラが大切」
→古田大輔氏「海外の新聞記者は個人名で発信している。鈴木さんの言うように、企業や団体よりも、個人の方がキャラを立てやすい。『BuzzFeed』でもライターの人たちには、個人でも積極的に発信してもらっている」
次回の「ホロス2050未来会議」開催予定
第4回 ホロス2050未来会議「第4章 グーテンベルクの終焉/SCREENING」
本の民とスクリーンの民の文化的衝突
- 日時:2017年9月8日(金)19:00~
- 会場:御茶ノ水デジタルハリウッド大学駿河台キャンパス
- ゲスト:「NHKスペシャル『AIに聞いてみた どうすんのよ!? ニッポン』」シリーズを担当中のNHKディレクターの神原一光氏、VRエバンジェリストとして日本におけるVRブームの火付け役となったGOROman 近藤義仁氏の2名に加え、「ホロス2050」協力者のひとりでもある元『週刊アスキー』編集長の福岡俊弘デジタルハリウッド大学教授が登壇。
詳細は公式サイトを参照。チケット購入はhttp://holos2050-1704.peatix.com/view