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村上春樹の初期三部作が電子書籍化、「風の歌を聴け」は早速ベストセラー1位に登場

 しばらく前までは、電子書籍で読めない作家の筆頭に挙げられることも多かった村上春樹の作品も、昨年暮れの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を皮切りに続々と電子化が行われるようになりつつある。もっとも、電子化されたのは新刊ならびにエッセイが中心で、過去の小説タイトルは手付かずの状態だったのだが、先週末に、俗に「初期三部作」の名で知られる「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」が各電子書籍ストアに登場した(「羊をめぐる冒険」は上下巻の合本)。発売にあたってそれほど大きく告知されたわけではなかったものの、Kindleストアではさっそく「風の歌を聴け」がベストセラー1位になるなど、上々の滑り出しを見せている。これまで繰り返し読んできた人、過去に読んだことはあるがすっかり内容を忘れてしまっているという人はもちろん、近年の作品しか知らず過去の著作は手付かずのままだという人も、この機会にチェックしてみてはいかがだろう。