やじうまWatch

人気テキストエディター「Notepad++」が検索エンジンBingをブロック、その理由が波紋呼ぶ

 海外を中心に人気の高いテキストエディター「Notepad++」が、連携する検索エンジンからBingを削除して波紋を呼んでいる。

 Notepad++は海外を中心に人気の高いオープンソースのテキストエディターだが、最新バージョンであるv8で、同ソフトのインターネット検索機能で利用できた検索エンジンの選択肢からBingを削除した。その理由として挙げられているのが、先日6月4日、Bingの画像検索結果から、中国天安門事件の象徴とされる「TANK MAN」の画像が一斉に非表示になったこと。全世界の検索結果に影響を与えたこの事件、同社はのちの「人為的ミス」であると明かしており、現在はGoogleの画像検索と比較しても違和感のない状態に戻っているが、同事件が起こった6月4日を狙った検閲ではないかとの疑いは根強く、Notepad++の作者はこの事件を報じるロイターの記事にリンクを張るかたちで、「検索エンジンによる検閲は検索結果の品質が低下し、信頼が置けなくなる」ことを理由に、Bingを削除するとしている。オープンソースのソフト上でこうした主張を行うことに賛否両論はあるものの、元のニュースとともに海外では大きく取り上げられており、今後の展開によっては追従する動きもあるかもしれない。