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■ フィンランド、「国民皆インターネット」へ法案

　日本は、国民全員が健康保険に加入する「国民皆保険」の国だ。1961年に達成している。米国ではようやく「皆保険」に向けてオバマ大統領が医療保険改革に取り組んでいるところで、数十年の隔たりがあるわけだ。一方、フィンランドでは国民の権利として、ネットへの接続を保証することにしたようだ。フィンランド国営放送やCNNなどの報道によれば、法整備によって、2010年7月からフィンランドの全国民520万人が、1Mbpsのネット接続を利用する「権利」を有するようになるという。また、6年後の2015年までには、速度は100Mbpsまで引き上げられるようだ。日本のブロードバンドからすると、1Mbpsはだいぶ低速な回線だけれど、フィンランドではブロードバンド接続がすでにほぼ普及しきっていて、それでもまだ利用できない少数の層に向けて「権利」とすることで、「国民皆インターネット」を実現するということなのだろう。日本でもそろそろ考えてもよさそうな時期か？

◇CNN.co.jpの記事
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200910150024.html
◇フィンランド国営放送YLEの記事（英文）
http://yle.fi/uutiset/news/2009/10/1mb_broadband_access_becomes_legal_right_1080940.html

■ ブロガーにおいしい映画!?　17日公開のアニメ「仏陀再誕」

　17日に公開の映画「仏陀再誕」がネットで話題だ。東映配給のアニメ作品だ。スタッフ、声優陣とも大変豪華なメンバーで、大ヒット間違いなし、と普通なら太鼓判を押されるところだ。ただ、原作が幸福の科学の大川隆法さんが著した幸福の科学の教典であり、独特の宗教観に基づく内容になっていて、このあたりが今までの大作アニメとはだいぶ異なっている。この3連休の秋葉原では、本作のプロモーションのため、チラシや設定資料、DVDの配布がアキバのアニメファンに向けて実施されていたようだけれど、アキバBlogによれば、もらってもすぐに捨ててしまう皆さんが多かったようだ。とはいえ、興味が持たれてないかといえばそういうこともなく、２ちゃんねるではスレッドが数十本も開設されるほどで、ネット上で話題に上ることが多い。前田有一さんの「超映画批評」でも本作を取り上げていて、ブロガーの皆さんにとっては「これほど美味しい作品はほかにない」と、初日に見に行くことを勧めている。本文のテイストは絶賛ながら、点数は100点満点で25点と大変辛い点がつけられていて、これがまたはてなブックマークで話題を呼んでいる。

◇映画「仏陀再誕」オフィシャルwebサイト
http://www.buddha-saitan.jp/
◇アキバBlog
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/50909756.html
◇超映画批評
http://movie.maeda-y.com/movie/01367.htm
◇はてなブックマーク
http://b.hatena.ne.jp/entry/movie.maeda-y.com/movie/01367.htm