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コンピュータ制御のライフルがハッキング可能と判明、セキュリティベンダーも関心を寄せる

 つい先月、ドローンに拳銃を取り付けてリモートで発砲する動画がネットにアップされて各所で物議を醸したのは記憶に新しいが、今回話題になっているのが、コンピュータ制御で照準を合わせるライフルがハッキング可能であることが判明したというニュース。これはセキュリティ関連のイベント「Black Hat USA 2015」で発表されたもので、Wi-Fiで制御される照準を外部からハッキングすることが可能であるというもの。さすがに引き金を引くことは不可能なようだが、もともと肉眼では見えない遠距離の目標を狙えるこのライフルの性格上、本来の目標とは違う目標が表示され、狙撃してしまう危険性があるのだとか。この発表に対してはAvastなどセキュリティソフトのベンダーも関心を示すなど、コンピュータ業界をも巻き込んだ騒動になりつつある。ちなみにライフルに用いられているOSはLinuxとのことで、同種の問題が今後続々と出てくる可能性は高そうだ。

◇Hacking a computer-aided sniper rifle(USA TODAY)
http://www.usatoday.com/story/tech/2015/08/06/computer-controlled-rifle-black-hat-trackingpoint/31239637/
◇Computer-aided sniper rifles the latest things controlled by hackers(Avast blog)
https://blog.avast.com/2015/08/03/computer-aided-sniper-rifles-the-latest-things-controlled-by-hackers/
◇【やじうまPC Watch】米国の少年がドローンに拳銃を搭載して発砲。YouTubeにアップして物議に(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/20150722_712874.html

(tks24)