やじうまWatch

●MicrosoftのIE自虐キャンペーンに、ネットユーザーはクールな反応

　かつてIEとFirefoxの2強がシェアを争っていたウェブブラウザー戦争も、ChromeやSafariといった勢力の台頭もあって、いまでは混沌としている。なかでもIEについては、IE6の撲滅のための活動が話題になることはあっても、最新のバージョンが紹介される機会はめっきり少なくなってしまっている。こうした中、Microsoftが始めたIEのプロモーションが、海外で話題になっている。掲載されている動画には、かつて他人のデスクトップ上からIEを削除せずにいられなかったという男性が登場し、カウンセラーに対して最新のIEのよさを語るという、同社にとってはなかなか自虐的な内容。面白いのはこれらの広告に対するネットユーザの反応のうち「いいセンスだ。使わないけど」「まあ実際IE9はアドオンがすごく少ないのを除くと良いブラウザだと思いますよ」「IE9は本当によくできている。乗り換えるかはさておき」など、出来は認めるものの自分は使わないという意思表示をしているケースがかなり多いことだ。自虐ネタで注目を集めるのには成功したものの、効果はいまのところ不透明といったところだ。

◇The Browser You Loved To Hate
http://browseryoulovedtohate.com/
◇マイクロソフト「IEは他社ブラウザを落とす以外にも使えます。最近。」（Engadget Japanese）
http://japanese.engadget.com/2012/03/19/ie/

●マジなのか、釣りなのか？「150万円で作ってもらったアニメサイト」

　先日、まとめサイト経由で話題になっていたのが「150万円かけてアニメサイト作ってもらったｗｗ」という2ちゃんねるのスレッドだ。「キャラクターの一覧が表示できるサイトを作りたかった」というこの管理人は、自分で作るスキルがないことから、およそ150万円を自腹で負担し、外注してサイトを立ち上げたのだとか。最初は「もっと有効な150万の使い道があったんじゃないの」「何故こんなものを金かけてまで作ろうと思ったんだ」とツッコミを入れていた2ちゃんねらーも、あまりの登録会員の少なさと収益モデルのないロードマップに言葉を失う始末。まとめサイトに紹介されたことで最初はヒトケタだった会員数は2000人近くまで増加したものの、キャラクター人気投票で管理人をランキング上位に押し上げようという工作活動も、あっという間に沈静化して今に至っている。そもそもが釣りではないかという指摘もあるが、それにしては元手がかかりすぎており、ネットユーザーもどう反応していいか困惑しているようだ。真偽はともあれ、いろいろと考えさせられるサイトであることは間違いない。

◇150万円かけてアニメサイト作ってもらったｗｗ（しまぱん）
http://simapan.org/archives/53754898.html
◇NeoApo
http://neoapo.com/