210社が参加する国内最大級のセキュリティ関連の総合イベント「第2回情報セキュリティEXPO」が、6月29日から7月1日まで東京ビッグサイトで開催されている。会場には、トレンドマイクロやシマンテックなどのセキュリティベンダーがブースを開設し、新製品や新サービスをアピールしている。
● トレンドマイクロ、北米で提供中の「Trend Micro Anti-Spyware 3.0」をデモ
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トレンドマイクロのブース
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トレンドマイクロのブースでは、北米エリアで提供中のスパイウェア対策ソフト「Trend Micro Anti-Spyware 3.0」をデモンストレーションしている。同ソフトは、トレンドマイクロが5月に買収した米InterMuteの技術を導入した製品だ。
デモンストレーションは、サーバーとクライアント各1台のネットワーク構成で行なわれており、デモ用のスパイウェアをクライアントで検知させ、それをサーバー側のコンソールで管理・分析していた。
国内での販売については、「ウイルスバスターシリーズでもスパイウェアの駆除は可能で、Anti-Spyware 3.0を北米版と同じ形で販売すると競合してしまう」(会場スタッフ)として、Anti-Spywareの機能をウイルスバスターに統合するか、新しいブランドを立ち上げるかなどを検討しているところだという。
ブースではこのほか、4月下旬に発生したウイルスパターンファイルの問題について説明するコーナーも用意していた。
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クライアントでデモ用のスパイウェアを検知したところ
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サーバー側の管理画面
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● 怪しいメールの受信量を“絞る”アプライアンス「Symantec Mail Security 8100」
シマンテックでは、米国で発売中の大手企業・ISP向けメールアプライアンス「Symantec Mail Security 8100 series(SMS 8100)」のモデル「8160」を参考展示していた。
SMS 8100は、ウイルスメールやスパムメールの受信量を絞り込み、受信するメールの総量を減少させる。Sendmailによる全世界200万のセンサーにより、ウイルスやスパムなど悪意のあるメールを送信するSMTPサーバーのIPアドレスをデータベース化。さらに自己学習機能により、例えば「悪意のあるSMTPサーバーから1秒間に4通以上送られてきた場合は受信しない」というように動作するという。
会場スタッフによると「SMS 8100は、帯域を制限するストリームシェイパーのように用いる。つまり、受信サーバーなどのメールシステムの前にゲートウェイにように設置し、メールシステムの負荷を減らすことが本来の目的だ」という。なお、国内では年内の発売を予定している。
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参考出展されていたSMS 8100のモデル「8160」
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シマンテックブースのコンパニオン
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● カスペルスキーは日本法人社長自らプレゼンテーション
ロシアのセキュリティベンダーであるカスペルスキーの製品を取り扱うアルテック エーディーエスのブースでは、カスペルスキー日本法人のヘンドリック・アドリアン代表取締役社長が同社ウイルス対策製品を紹介していた。また、カスペルスキーの組み込み向けウイルスエンジンを搭載できる独Innomate製セキュリティアプライアンス「mGuard bladePack」も展示している。
mGuard bladePackは、すでに提供している手のひらサイズのセキュリティ端末「mGuard」を小型のブレード端末として、規模に応じてベースユニットに追加する方式のアプライアンス。電源や制御部を搭載したベースユニットが70万円程度。bladePackを最大12台取り付けた場合は約240万円となる。
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カスペルスキー日本法人のアドリアン社長直々のプレゼンテーション
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mGuard bladePack
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このほか、キヤノンシステムソリューションズが「NOD32アンチウイルス」などのウイルス対策製品を出展。また、日本エフ・セキュアではバーを模した商談スペースを用意していたほか、パンダソフトウェアではコンパニオンに猫耳バンドならぬ“パンダ耳バンド”を被せるなど演出に工夫を凝らしていた。
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キヤノンシステムソリューションズブース
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「NOD32アンチウイルス」をデモ
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日本エフ・セキュアはバーを模した商談スペースを用意
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パンダソフトウェアの“パンダ耳”コンパニオン
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関連情報
■URL
第2回情報セキュリティEXPO
http://www.reedexpo.co.jp/ml/as2/i-security/
米Symantecのニュースリリース(英文)
http://www.symantec.com/press/2005/n050124b.html
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( 鷹木 創 )
2005/06/29 18:39
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