東京ビッグサイトで開催中の「NET&COM 2006」のアンリツのブースでは、バースト状態のパケットを平滑化する帯域制御装置「PureFlow GS1」シリーズの新製品を展示している。
テレビ会議システムのような動画を中継しようとする場合に、平均すれば数百kbpsの帯域での動画であっても、瞬間的には大量のパケットを送信しようとするために、これがボトルネックとなって回線速度は十分であるはずなのに映像がうまく流れないといった現象が発生するという。PureFlowシリーズはこうしたバースト状態のパケットを平滑化し、安定した通信を行なえるようにする。
新製品の「PureFlow GS1-FB」と「PureFlow GS1-GB」では、停電などで機器が停止する事態に対応するバイパス接続機能を搭載した。機器に電源が供給されなくなった場合や、機器が正しく動作しなくなった場合は状況を自動的に検知し、入力側と出力側のEthernet端子を内部で物理的に直結する。これにより、PureFlowが動作不能となった場合でも、通信をそのまま継続することができる。バイパス機能は機器正面のスイッチで動作の切り替えが可能。価格は、100Mbps回線タイプのGS1-FBが90万円、1Gbps回線タイプのGS1-GBが180万円。
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バイパス機能を搭載した「PureFlow GS1-GB」
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断続的なバースト状態(赤)が、平滑化処理によってピークを抑えられる(青)
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関連情報
■URL
アンリツの出展案内
http://www.anritsu.co.jp/J/News_Events/Events/NETCOM2006/
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( 三柳英樹 )
2006/02/01 20:18
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