ビジネスに役立つiPhoneアプリ
高精度でドキュメントやメモが読み取れる、Evernote公式アプリ「Scannable」
(2015/1/14 06:00)
アプリ名 | Scannable(Ver.1.0) | |
こんなときに | 書類をサクっとEvernoteに保存したい | |
価格 | 無料 | |
配布 | Evernote (C) 2015, Evernote Corporation | |
URL | https://itunes.apple.com/jp/app/evernote-scannable/id883338188?mt=8 |
Evernoteユーザー必携の書類読み取りアプリ
Evernoteユーザーなら、最短最速でドキュメントをデータ化し、Evernoteに放り込みたいはずだ。なかなかトリミングできない、文字が汚いといったことに一切悩まず、目の前にある資料をパッと撮って即保存が理想だろう。本家Evernoteから、そんなニーズに応える新しいアプリが登場した。「Scannable」である。オリジナルアプリ付属のドキュメント読み取り機能をはるかに超えた仕上がりになっているようだ。
「Scannable」は書類、名刺、レシート、メモといった紙類全般の連続読み取りが可能な、書類専用のスキャナアプリである。データ化された書類は、切り取り、回転、削除、タイトルの編集が可能。1枚だけならJPEG、複数ならPDF化されるようで、Evernoteに保存できるほか、メール添付、メッセージ送信、カメラロールへの保存、iCloud Driveへのエクスポート、その他のアプリへの共有などが可能になっている。常にEvernoteに保存する設定にしておけば、保存操作で選択メニューを経由せず、指定のノートブックに直接送信することもできる。
これまでのスキャナアプリと大きく違うのは、その読み取りスピードの早さとトリミング精度の高さ、およびそれらが基本的に自動化されている点だ。
起動すると「原稿を探しています」という表示とともに読み取り可能な状態になるので、あとはカメラを書類に向けるだけ。コントラストのハッキリした場所なら、認識、撮影、トリミング、台形補正まで自動的に行うので、複数の書類の読み取りもスムーズだ。毎回確実とはいえないものの、見開きのノートも1ページずつ区別して読み取ることができた。もちろん手動の撮影も可能だ。
読み取ったデータは補正がかかり、見やすく調整される。すべて自動なので細かい調整はできないようだ。読み取りが完了したら、不要なものは削除する、回転を直すなどした後に保存操作を行う。
名刺は、名前をテキスト化してタイトルに設定した上で、Evernoteに送信できた。Evernote上では読み取った情報を連絡先ノートに変換してくれるようだ。今のところ両面分をまとめることはできず、別々に保存されてしまうようだが、Evernoteを名刺の管理先に使いたいと思っている方にはかなり便利なアプリになりそうだ。
同社がMarketで販売中のドキュメントスキャナ「ScanSnap Evernote Edition」と連携できるのも、本アプリの大きな特長だ。右上の「S」のアイコンから操作する。読み取りがパソコンからiPhoneの「Scannable」に変わるだけなので、使い方は普段通りだ。もちろん事前に「ScanSnap Evernote Edition」のWi-Fi設定などは必要になるが、パソコンを起動していなくても手軽に読み取れるというのはありがたい。すでに「ScanSnap Evernote Edition」を所有している方にとっても便利なアプリとなるだろう。