イベントレポート
Dell Technologies Forum 2019
軍用規格準拠の防爆PCから好評の「ディスプレイスタンドPC」まで、多数を展示
Dell Technologies Forumレポート
2019年10月28日 09:20
Dell Technologiesの事業を日本で展開するデル株式会社とEMCジャパン株式会社は、企業向けイベント「Dell Technologies Forum 2019 - Tokyo」を10月23日に開催した。
この記事では、Dell Technologiesやパートナーのソリューションを集めた展示会場「ソリューションズExpo」の様子を、Dell TechnologiesのPCを中心にレポートする。
高耐久性PCやディスプレイスタンド型PCなど企業向けクライアントソリューションを多数展示
Dell Technologiesのクライアントソリューションのコーナーには、各種PCなどが並んでいた。
その中心は、もちろんビジネス向けの一般的なノートPCで、特に同社が推すコンバーチブル型ノートPCのLatitude 7400 2-in-1(近接センサーによるDell ExpressSign-in搭載)などもいい位置でアピールされていた。
その一方で興味深いのは、幅広い製品ラインナップをもつ同社ならではのPCが展示されていたこと。具体的には、建築現場や軍用など、ハードな現場で使われる高耐久モデル「Rugged」シリーズが展示されていたことや、先日発売された「ディスプレイスタンド型PC」が展示されていたことなど。
以下、順に紹介しよう。
軍用規格に準拠、防爆モデルもある「Rugged」シリーズ
「某社の製品と比べられることがどうしても多い」(スタッフ)という高耐久PCシリーズ「Rugged」シリーズについては、クラムシェル型ノートPCタイプと2-in-1タブレットタイプの2モデルが展示されていた。
米軍などでも採用している製品で、落下や温度、砂塵、爆発性環境(モデルによる)などの軍用規格に準拠しているほか、PCの仕様としても過酷な環境を考慮したものになっている。
PC仕様として興味深かったのは、例えば、両モデルともバッテリーを2個搭載、PCを使いながらバッテリー交換できる仕様になっている点や、クラムシェルモデルのSSD(M.2)のうちの1つが簡単に交換できるようになっている点など。後者については、「本当に緊急事態になった際、データだけでも容易に回収できるように、また、大容量のデータを容易にやりとりしたり、複数の利用者による使い分けを便利にする、といった意図もある」(スタッフ)という。
また、タブレットモデルについては「筐体が防水設計になっているだけでなく、さらなら強靭性を目指して基板そのものも防水仕様になっている」(同)という。
「ディスプレイスタンド型PC」は好反響、「独自のフォームファクタ」という発想
同社が最近発表、販売している「ディスプレイスタンド型PC」も展示されていた。
この製品は、同社としては「“独自のフォームファクタPC”のつもりで開発している」(スタッフ)とのことで、製品ライフサイクルの長い液晶ディスプレイと、それよりライフサイクルが短いPC本体のライフサイクル差を埋め、なおかつ「オールインワンPCのように使える」のがポイント。
発売後の反響もよいという。