イベントレポート

Internet Week 2019

今後もルートサーバーを健全に維持できるのか、信用していいのか――運用の課題と、検討されている新たなガバナンスモデル

今後のルートサーバーのガバナンスモデル構築に要注目

 今回のランチセミナーでは、インターネットにおいて重要なルートサーバーの管理運用に関する話題が提供された。繰り返しになるが、今回提供された話題の中でも最初に取り上げたガバナンスに関する議論は、インターネットの将来にとってとても重要な項目の1つである。

 筆者はこの試みを見て、2014年から2016年にかけて行われた、米国政府からのIANA監督権限の移管を思い出した。なぜなら、長きに渡り問題無く運営されていたという実績・歴史とは距離を置き、インターネットにとって重要な基盤を支える体制に変革を吹き込もうとする試みであるからだ。

 今後、ルートサーバーのガバナンスモデルがどのように構築されていくのか、注意深く見守っていきたい。