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厚生労働省をかたるフィッシング、「【厚生労働省】重要なお知らせ、必ずお読みください。」などの不審なSMSに注意

偽サイトに誘導し、Vプリカ発行コード番号の入力を要求

 厚生労働省をかたり、Vプリカ発行コード番号などの入力を促すフィッシングの報告が増えているとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。誘導先のフィッシングサイトは3月30日14時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。

 SMSによるフィッシングで、「【厚生労働省】重要なお知らせ、必ずお読みください。」という文面により、記載されたURLへのアクセスを促すものが確認されている。

SMSの内容の例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトは、厚生労働省の「国民健康保険料等お支払サイト」をうたっている。アクセスすると「国民健康未納保険料(督促状)」というメッセージが表示され、操作を続けると支払い方法の選択画面が表示されるが、Vプリカ以外は選択できず、その後はVプリカ発行コード番号の入力やコンビニで発行されるチケットの写真をアップロードする画面に遷移する。

誘導先のフィッシングサイト(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。これ以外のドメイン名やURLが使われる可能性もあり、注意が必要だ。

http://●●●●.duckdns.org/

 フィッシング対策協議会は、このようなフィッシングサイトで、Vプリカ発行コード番号、額面、Vプリカチケット写真書類などを、絶対に入力したりアップロードしないようにと呼び掛けている。また、日頃から、個人情報やクレジットカード情報、プリペイド番号などの入力を要求された場合には、入力する前に一度立ち止まり、同様のフィッシングや詐欺事例がないかを確認するようにしとしている。

 厚生労働省でも注意喚起を実施。「【厚生労働省】重要なお知らせ、必ずお読みください。」のほか、「督促状で指定した期限までに未納の国民健康保険料が納付されない場合、財産の差押えを行います。」という文面のフィッシングSMSも確認されているとしており、国民健康保険料/税の督促状や、納付のお知らせなどを、同省から直接行うことはないと呼び掛けている。また、不審なSMSを受信した場合には、ウェブサイトにアクセスしたりはせず、警察庁の「フィッシング110番」から、各都道府県警察のフィッシング専用窓口に通報するようにとしている。