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Facebook、Messangerの月間利用者数が8億人突破、「電話番号がなくなる」とデイビット・マーカス副社長がコメント

 米Facebookは8日、Messengerの月間利用者数が2015年末に8億人を超えたと発表した。また、同社メッセージ部門担当副社長のデイビット・マーカス氏が2016年における展望を述べた。

 マーカス氏は電話番号がなくなることを2016年のテーマとして挙げた。Messengerは、テキスト以外にスタンプ、写真、動画、音声クリップなどを送ることが可能で、電話番号を知らない場合でも、ビデオ通話や音声通話ができる特徴がある。また、Facebookアカウントを知らない場合でも使用可能で、プラットフォームサービスである特性から、デスクトップPC、タブレット端末、携帯電話からでも会話を継続することができる。

 マーカス氏はMessengerにおいて、企業からの物品購入、配車サービスの依頼、航空チケットの購入、カスタマーサービスへの問い合わせの際などに、スムーズかつ自然な方法でやりとりができるようにサポートするサービスの提供を考案している。過去の会話のやりとりや属性が履歴から確認できるようになれば、アプリ間を移動する手間がなくなるという。2015年前半にあるブランドと行ったテストでは、Messengerスレッドの中で顧客との交流が増えていくことが分かったとしている。

 また、AIを搭載する仮想デジタルアシスタント「M」のテストも順調に進んでいるという。現在は初期段階にあるが、機能が進化することで、レストランの予約や花束のプレゼントなどの日常の簡単なタスクを便利に行えるようになるとしている。マーカス氏は「人々の真の問題を解決する製品を作ることが非常に重要だと考えている。私たちの提供する体験のすべてが利用するユーザーにとって役に立ち、満足でき、さらに生活を円滑にするだけでなく、一番大事な人々が笑顔になるよう手助けをしたいと考える」と述べている。また、今後も利用者や企業のコミュニケーションを簡単で適切にするように努めるとしている。

(磯谷 智仁)