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Windowsフォームアプリに「MapFan」のオフライン地図を組み込めるSDK発売

 インクリメントP株式会社は13日、Windowsフォームアプリケーション向けの地図SDK「MapFan SDK for Windows」を発売した。

 Windowsフォームで業務用デスクトップアプリケーションを開発する際に、オフラインで動作する地図機能を組み込める。高いセキュリティが要求される業務用システムなど、インターネットから切り離された環境でも地図表示や住所検索、ルート検索などの地図機能を活用できるとしている。地図の見た目のカスタマイズ、面積・距離の計算、緯度経度・測地系の変換など、業務用途に適した各種機能も備える。

 ルート検索では、通常の検索方法に加えて「大型車規制考慮ルート検索」が可能。これは、大型車が進入した際に逃げ道がなく、重大な危機につながりかねないトンネル、高架下、橋、アンダーパスを回避したルートを検索できるというもの。当初の対応エリアは東京都、大阪府大阪市、愛知県名古屋市の3エリアで、今後、順次拡大する予定だ。また、設定した複数の立ち寄り地点(最大30カ所)を効率的に回るルートを自動的に計算する「巡回ルート検索」機能も備えており、物流・配送システムに最適だとしている。

通常のルート検索結果
「大型車規制考慮ルート検索」結果の例。重量制限のある橋を回避したルートを提示

 価格は個別見積り。SDKの購入費用のほか、開発したアプリケーションを使用するシステムの台数分の地図データライセンスを購入する必要がある。地図データは毎月1回更新。地図ライセンス料金には、1年間の地図更新データのダウンロード権が含まれる。