2008年の有料ネットワークゲーム市場は806億円。CESAゲーム白書


 社団法人コンピュータエンターテイメント協会(CESA)は13日、家庭用ゲーム産業の年次報告書「2009CESAゲーム白書(2009CESA Games White Paper)」を発刊した。価格は7350円。

 2009CESAゲーム白書では、2009年における有料ネットワークゲーム(オンラインゲーム)の国内市場規模も推計。市場規模の把握にあたっては、メーカー143社に対してアンケート調査を実施したが、有効回答数は11社にとどまった。

 このため白書では、回答サンプルが少なく、総数の算定やカバー率が把握できないことから市場規模推計ができないものの、有料ネットワークゲームの利益構造は「企業と一般消費者間で直結して行なわれる電子商取引(BtoC)」構造にあたることから、有料ネットワークゲームにおける「運営業者の一般消費者向け年間総売上」と「利用者の年間総利用料金」が等分であると定義。その上で、2008年の一般生活者調査結果から推計した数値をもとに市場規模を算定した。

 それによれば、家庭用ゲームとパソコン用ゲームを合計した2008年における有料ネットワークゲームの国内市場規模は806億円。同様の方法で算定した2007年の市場規模は457億4600万円で、市場規模は1年で約350億円拡大した形になる。また、有料ネットワークゲームの参加人口は推計112万人で、平均月額料金は5997円。

 なお、アンケートで有効回答のあった11社の売上高は、定額課金やアイテム課金などを含めて合計234億7400万円だった。


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(村松 健至)

2009/7/13 18:35