Mozilla、近日公開の「Firefox 9」ベータ版の新機能を紹介
Mozilla Japanは9日、近日中に公開が予定されている「Firefox 9」ベータ版の新機能を紹介した。
Mozillaでは9日、「Firefox 8」の正式版を公開し、これに伴い次期バージョンの「Firefox 9」がベータチャンネルでの開発に切り替わる。ベータチャンネルでは、基本的に安定性や互換性の修正が行われるのみで、新機能は追加されない。
Firefox 9では、JavaScriptエンジンに型推論(Type Inference)と呼ばれる技術を導入し、Firefox 8に比べて最大45%、Firefox 3.6に比べて最大10倍の高速化を実現。ダウンロードした画像を表示するまでデコードしないことでページ読み込みの高速化とメモリ使用量削減を行うなど、パフォーマンス面の改善が行われる。
また、HTML5のビデオファイル再生ユーザーインターフェイスも改良。これまで、はウィンドウサイズよりも小さいビデオファイルを読み込んだ場合には、白背景のウィンドウ左上でビデオを再生していたが、Firefox 9からは灰色背景のウィンドウ中央で表示するようになる。
開発者向けには、Eclipseプロジェクトで統合されているJavaScriptベースのエディタ「Orion」を、Firefoxの開発者ツール「スクラッチパッド」に統合する。
Android向けのFirefox 9もベータ版が公開予定で、Android向けFirefox 9ではタブレット端末に対応。これまではスマートフォン向けのユーザーインターフェイスのみだったが、新たにタブレット専用に最適化したユーザーインターフェイスが用意される。また、ウェブアプリケーションから端末のカメラにアクセスして、写真を撮影できる機能も追加される。
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(三柳 英樹)
2011/11/9 15:50
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