DTIのメールサービス、クラウド上の大容量ファイルを添付・送信できる機能


 株式会社ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)は2日、メールサービス「DTI Cloud Mail」において、オンラインストレージサービス「ServersMan@Disk」との連携機能を追加したと発表した。DTI Cloud Mailで送信するメールに、オンラインストレージ上にあるファイルやフォルダを“添付”できる。

 DTI Cloud Mailウェブ版のメール作成画面で添付ファイルを選択する際に、「ローカル」に加えて「ServersMan@Disk」もメニューから選択できるようになった。ローカルでは通常通り、PCなどローカルに保存してあるファイルを添付して送信する。一方、ServersMan@Diskでは、ユーザーが同オンラインストレージ上に保存してあるファイルやフォルダを指定できる。送信メールには、指定したファイルまたはフォルダへのリンクが記載され、受信者がこれをクリックすることでダウンロードできる仕組み。

ファイル添付方法の選択画面アクセスチケット(URL)発行画面

 DTIでは、通常のメール添付ではファイル容量100MBの制限があるのに対し、それを超える大容量ファイルにも対応するほか、複数ファイルを送りたい場合もZIPなどにアーカイブすることなく、フォルダ構造を保持したまま受け渡しができるメリットがあるとしている。

 今回の連携は、ServersMan@Diskが備えている「アクセスチケット」の発行機能を利用したものだ。同機能では、ServersMan@Diskに保存してあるファイルやフォルダの共有設定(共有期間、共有相手にアップロードを許可するかどうかなど)を行った上で、共有相手に伝えるアクセス先のURL(SSL接続)を発行するようになっている。

 今回、その一部機能がDTI Cloud Mailから直接利用できるようになったかたちだ。ダウンロードのみ許可する設定で自動的にアクセスチケットを発行し、送信メール本文に記載する。ServersMan@Disk上から行う際のように共有期間などを設定することはできないが、パスワードで保護することは可能だ。

 DTI Cloud Mailは、DTIのインターネット接続サービスや、「Ubicプラン」(月額210円)の加入者に提供している保存容量5GBのクラウド型メールサービス。ServersMan@Diskは、10GBで月額210円から利用できるオンラインストレージサービス。

 DTIでは今後、同社のクラウドサービスが連携して1つのサービスとして利用できるよう開発を進めていく考え。時期は未定だが、ServersMan@Diskの機能は将来的にCloud Mailと融合されていく予定だとしている。


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(永沢 茂)

2012/10/3 15:28