TBS、観客の5割が買ったライブ音源のMP3“お持ち帰り”サービスを本格提供
TBSラジオ&コミュニケーションズは、ライブ音源を会場で即売するサービス「LIVE to GO」を11月から提供開始する。ライブ会場にTBSラジオの録音システムを設置し、公演終了後にライブ音源をネット経由で“お持ち帰り”できるようにする。
「LIVE to GO」のロゴマーク |
●DRMフリーのMP3ライブ音源をネット経由で即売
観客はライブ会場でシリアル番号の書かれたライブ音源購入カード「LIVE to GO CARD」を購入すると、ライブ終演後最短1時間でPCとAndroidスマートフォンでMP3ファイルにエンコードされた音源をダウンロードできる。
楽曲はデジタル著作権管理(DRM)技術を使わず、192kbpsのMP3フォーマットで配信。TBSはライブの原盤権や著作権を保持せず、楽曲のダウンロード回数や期間は権利者が決められる。システムの利用料は固定費(非公表)で、カードの価格は権利者が決められる。
サービス第1弾としては、11月21・22日に渋谷公会堂で行われる「JUN SKY WALKER(S)」のライブでカードを2300円で事前販売するほか、11月25・26日に舞浜アンフィシアターで行われる「access」のライブでは全観客に“お土産”としてカードを配布する。
●観客の2人に1人が購入したことも
TBSラジオは6月より、東京・赤坂の「赤坂BLITZ」で行われるライブ音源を即売する同様のサービス「BLITZ T2D」をTBSテレビと共同で実施。その結果、1公演で観客の20~58%が購入するなど「予想を上回る反響だった」(TBSラジオ)。今回、BLITZ以外の会場で実現したいという要望を受け、“出張版”となるサービスを開始することとなった。
BLITZ T2Dの発案者である萩原慶太郎氏は、「TBSラジオには生放送業務で活用する機動性の高い収録機材が揃っている」と説明。ラジオで培った収録技術を音楽プロダクションやイベンター、レコード会社に広く活用してもらいたいとしている。
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(増田 覚)
2012/10/29 12:46
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