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GMOクラウド、プライベートクラウドを「IQcloud Private」としてリニューアル

 GMOクラウド株式会社は5日、バーチャルプライベートクラウドサービス「IQcloud Virtual Private」のメニューを一新し、「IQcloud Private」としてリニューアルすると発表した。月額7480円からの低価格な「バリューシリーズ」から、ユーザーごとの専有物理サーバーを用意する「スタンダードシリーズ」、各企業独自のシステム設計・構築に対応した「カスタムシリーズ」の3シリーズを用意する。また今回は同時に、ユーザーのプライベートクラウド運用を代行する「マネージドサービス」オプションもラインアップした。

 数多くのパブリッククラウドサービスが登場し、その利用も拡大してくる一方で、サーバーリソースを専有し、用途や規模に応じた柔軟なシステム構成が可能なプライベートクラウドサービスへのニーズは高まっている。しかし、高額な導入コストや導入後の運用負担を軽減して、プライベートクラウドの導入に踏み切れない企業が多いのが現状だ。

 GMOクラウドでも、プライベートクラウドに似たパフォーマンス、セキュリティと、パブリッククラウドに似た経済性を両立するIaaS型バーチャルプライベートクラウドとして、「IQcloud Virtual Private」を提供してきたが、今回、より多くの企業のニーズに応えられるようにサービス内容を見直し、新たに「IQcloud Private」を提供することにしたという。

 新メニューのうち、エントリーの「バリューシリーズ」では、月額7480円で1vCPU、メモリ1GB、ストレージ30GB(「V1」プランの場合)といった小規模構成からのスモールスタートに対応。仮想化技術によって、CPUやメモリなどのサーバーリソースを必要な時に必要な分だけ割り当てられるだけでなく、上位シリーズへのシームレスな移行にも対応する。

下位シリーズから上位シリーズへのシームレスな移行に対応

 上位シリーズとしては、ユーザー企業専用の物理サーバーでサーバー仮想化環境(ハイパーバイザー)を用意する「スタンダードシリーズ」、独自のシステム設計・構築に対応する「カスタムシリーズ」が用意され、このうち「スタンダードシリーズ」では、従来のサービスからスペックを向上させながらも、利用料金を30%値下げしたとのこと。

 「スタンダードシリーズ」の価格例は、6コアのCPU、メモリ24GB、ストレージとネットワークがオプション(別料金)の「S1」プランで、初期費用が5万9800円、月額費用が5万9800円。「カスタムシリーズ」の価格は基本的に個別見積もりだが、4コアのCPU、メモリ24GB、ストレージ30GBの「C1」プランでは、ベースサーバーの料金が月額1万9800円からとなる。

 なお、「IQcloud Private」の仮想化基盤としてはVMware vSphereを採用しており、マネージドサービスでは、VMwareの専門資格を保有するGMOクラウドのエンジニアが、各企業に個別のサポートを提供する「プレミアム」プランもラインアップされているとのこと。

(石井 一志)