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米「Yahoo.com」をリニューアル公開~無限スクロールのニュースフィードを導入

 米Yahoo!は20日、Yahoo.comのリニューアルを発表した。新Yahoo.comは米国内のユーザーに向けて、数日以内に全ユーザーが利用できるようになるとしている。

 最大の改良点はニュースフィードを導入したことだ。ニュースフィードは無限スクロールで表示され、Facebook IDでログインしている場合には、友人が共有した「ニュース」もYahoo!で提供される様々なニュースとともに、次々に表示されてゆく。

 ニュースフィードは最初にジャンルごとにカスタマイズできるが、後になってから好みのジャンルやニュースを選択、削除していくことで、さらにカスタマイズしていくことが可能だ。

 Yahoo!CEOのMarrisa Mayer氏は発表の中で「情報のストリームはウェブの新パラダイムとして選ばれている」と述べ、ユーザーの支持、そして最新モダンなユーザーインターフェイスであることがこの新デザイン採用の理由であると説明する。

 スマートフォンやタブレット端末でも最適に表示されるように改良されただけでなく、サイト全体が高速表示されるようにバックグラウンドも改良されたとしている。そのほかにも、Yahoo!トップページに7の新アプリ――天気予報、誕生日、Flickrアプリなどを表示できるようになった。

 Yahoo.comは、1994年1月に創業者Jerry Yang氏とDavid Filo氏が「Jerry's guide to the world wide web」というインターネットのガイドページとして開始し、ネット上で最も人気のあるサイトへと急成長した老舗ポータルである。

 しかし、昔ほど注目されなくなったとはいえ、全く過去の話というわけでもない。現在でもネット上で最もトラフィックの多いサイトの2つに数えられる重要なサイトだ。調査会社comScoreが発表したデータによれば、1月のサーチエンジンランキングでは2位Microsoftに次ぐ3位であり、シェアは12%を占めている。

 元Googleの敏腕経営者であるMayer氏が昨年7月にCEOに就任したことで大きな話題となって以来、Yahoo!Mailの改良、同社の人気写真共有サービスFlickrのアップデートが発表され、今回はそれに続く最重要とも思えるトップページのリニューアル公開となる。同氏のCEO就任以来、Yahoo!株価は34%上昇し、Yahoo!が本当に復調するかに注目が集まっている中で、このリニューアル新デザインがユーザーに受け入れられるかどうかが注目される。

(青木 大我 taiga@scientist.com)