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米Dropboxが人気沸騰Gmail管理アプリ「Mailbox」を買収

 オンラインストレージサービスの米Dropboxは15日、人気のあまり行列待ちとなっているGmailメール管理iOSアプリ「Mailbox」開発元の米Orchestraを買収したと発表した。買収金額などの詳細は明らかにされていない。

 Mailbox自体は、今後も独立したアプリとして提供を続けるとしている。現在もiOSアプリを無料ダウンロードできるが、自分の順番がくるまではサービスを利用できず、順番待ちの数字が表示される状態だ。

 Mailboxは、メール受信箱をToDoリストと考え、未読状態のメール処理を簡単に行えるようにしたGmail管理アプリ。2月にリリースされた直後から人気が殺到し、サーバーの処理能力を超えたことから、現在は招待制になっている。

 Dropboxは発表文の中で「Dropboxはフォルダーやハードディスクドライブを置き換えるものではない。よりよくするものである。同じ事はMailboxについても言える。メールを置き換えるものではない。よりよくするものだ。DropboxであれMailboxであれ、我々はあなたの生活をシンプルにする方法を見つけたいと思っている。我々はMailboxをより良くして、できるだけ多くの人々の手に届けることを楽しみにしている」と両社共通の設計思想についてコメントしている。

 またOrchestraは、公式ブログの中で「Mailboxを我々自身で成長させるよりも、Dropboxと力を合わせ、一緒に成長させることを決断した。Mailboxが消えてしまうわけではないことははっきりさせておきたい。この製品は早く成長する必要があり、Dropboxに合流することは、それを実現するための最良の方法だと信じている。もしMailboxがあなたのDropboxと接続されたとしたら、いったいどんなクールなことができるか、ぜひ想像してみてほしい」とコメントし、買収を受け入れた理由がDropboxのスケーリングの実績と、ユーザーの資産管理の実績にあることを説明した。

(青木 大我 taiga@scientist.com)