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仮釈放の堀江貴文氏、ソーシャルゲーム事業には興味なし、まずは宇宙事業

ロケット打ち上げ実験を見に北海道へ

 旧ライブドアの粉飾決算事件で懲役2年6月の実刑が確定し、長野刑務所に服役中だった同社元社長の堀江貴文氏が27日、仮釈放され、同日夜に都内で記者会見を行った。会見の模様は「ニコニコ生放送:Q」でライブ配信もされた。

29日夜、都内で会見を行った堀江貴文氏(左)と顧問弁護士の古畑恒雄氏(右)

 堀江氏は、残るあと7カ月余りの刑期の間は保護観察期間で多少の制限はあるとしながらも、仕事をしながら社会に貢献することを刑務所からも期待されていると説明。服役中から続けているメールマガジンによる言論活動を引き続き行う一方で、以前から関わってきたロケット開発などの宇宙事業にも取り組んでいくとした。29・30日には早速、豪雪で延期されていたロケット打ち上げ実験のために北海道大樹町に駆け付ける。

 また、服役中の「長い休養生活」の中で構想していた事業もあるという。「それらの事業を推進することで、社会にいい影響を与えられれば。迷惑をかけた分、微力だが、それを取り戻し、それ以上の成果を挙げられるようにがんばっていきたい」と語った。

 IT関連事業については、「正直、ライブドアの社長をやめた時は、ITの仕事はおなかいっぱいと思っていたが、パソコンやスマートフォン、ネットと切り離された1年9カ月をおくってみると、そろそろやってもいいかなと思ってきたのも事実。当時よりモバイル環境もよくなり、ネットのリテラシーも上がって、事業環境はよくなった」として、構想している事業の1つとして、ネットを使った新しいニュース批評を形にする事業を挙げた。近いうちに何らかのサイトを作ることになるとしている。

 一方で、「今のIT会社はソーシャルゲームを結構やっていて、すごくもうかってるなと思っているが、正直、私はあまり興味ない。興味のないことにがんばりすぎて、そこで集中しすぎると以前のライブドアみたいになってしまうとの反省はある。興味のないことはやらない。自分が興味があって、世の中がよくなることを事業化していきたいたい」と語った。

(永沢 茂)