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「最後の砦」崩れる? Internet ArchiveでDMCAによる削除要請に対応した痕跡見つかる
2018年12月5日 06:00
世界中のホームページをアーカイブしているInternet Archiveの「Wayback Machine」で、公開状態にあった一部のページがDMCAにより削除されているケースが見つかり、ちょっとした波紋を呼んでいる。
これは米Gizmodoが掲載しているもので、それによると近年亡くなったプロレスラーに関するブログを追跡していたところ、過去にアーカイブが存在していたはずの「Wayback Machine」からサイトが消滅していることが発覚。ここまではよくある話だが、さらに調べを進めていったところ、robot.txtによる拒否ではなく、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)による削除要請が出されていたことが判明したというもの。Internet Archiveは近年はより完全なスナップショットの作成に注力しており、昨年は政府機関などのサイトはrobot.txtでの拒否設定を無視してアーカイブすると公言していただけに、意外と簡単に要求に屈したように見える今回の措置が、一部で波紋を呼んでいるというわけ。もちろん著作権違反が事実であれば削除はやむ無しだろうが、過去十数年に渡って削除済みページを見つけるための最後の砦だったInternet Archiveの運営方針も、徐々に変化の兆しが現れつつあるようだ。
- When the Internet Archive Forgets(Gizmodo)
https://gizmodo.com/when-the-internet-archive-forgets-1830462131 - Robots.txt meant for search engines don’t work well for web archives(Internet Archive Blogs)
https://blog.archive.org/2017/04/17/robots-txt-meant-for-search-engines-dont-work-well-for-web-archives/ - Wayback Machineがrobots.txtを無視するようになるかも?(海外SEO情報ブログ)
https://www.suzukikenichi.com/blog/wayback-machine-planning-to-ignore-robotstxt/