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個人向け電子書籍制作サービス「パブー」が閉店を発表、約9年の歴史に幕

 個人で使える電子書籍の制作・販売プラットフォーム「パブー」が、9月30日をもって閉店することを明らかにした。

 2010年にサービスインした「パブー」は、iPadなどで電子書籍が広まりつつあった当時に、電子書籍を手軽に制作・販売できるサービスとして個人ユーザーを中心に人気を博した。もっとも当時はコンテンツ自体がまだ数少なかったという事情もあり、その後、Kindleストアの日本上陸などで電子書籍のコンテンツ自体が増え、さらに最近はKDPをはじめとして電子書籍ストアが同様のツールを用意するに至り、なかなか独自性を打ち出せない状況が続いていた。昨年には運営会社がブクログからトゥ・ディファクトへと変更になっていたが、有効な施策が打ち出せないまま、今回の発表に至った。なお、閉店に先駆けて6月30日には新規作品の作成や公開が停止となるほか、9月30日に閉店して以降も、11月30日まではログインして購入済みコンテンツのダウンロードが行えるようだ。かつて購入したコンテンツがあるという人は、念のためにチェックしておいたほうがよさそうだ。