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見られたくないデータはどうする? 死亡時にiPhoneのデータを友人・家族に公開する機能が搭載へ

 iOS 15.2のベータ版で、ユーザーが亡くなった場合にそのApple IDを友人や家族に継承できる機能が追加されていることが明らかになった。

 これは「レガシーコンタクト(Legacy Contact)」と呼ばれる機能で、親しい友人や家族を指定しておくことで、自分が亡くなった場合にそのApple IDを用いて、写真、ビデオ、メモ、ドキュメント、およびその他の個人情報にアクセスできるようになるというもの。近い機能としてはFacebookの「追悼アカウント管理人」を指名する機能があるが、こちらは亡くなったことの告知に重点を置いているのに対し、レガシーコンタクトはデータをダウンロードする機能が主になっているのが異なる。利用にあたってはアクセスキーのほか死亡診断書のコピーを提供する必要があるとのことで、日本で同じ仕組みのまま実装されるかは定かではないが、Apple IDに紐付くあらゆるデータにアクセス可能になるとみられることから、見られたくないデータを隠したまま必要なデータをどうやって家族に伝えるか、正式リリースのあかつきには議論を呼びそうだ。