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2~3種類のパスワードで全ウェブサービスを利用するユーザー、約4割を占めることが判明

 わずか2~3種類のパスワードで全ウェブサービスを利用するユーザーが、全体の約4割を占めることが明らかになった。

 これはトレンドマイクロが1030人を対象に実施した「パスワードの利用実態調査 2023」で明らかになったもので、それによるとウェブサービス利用者のうち83.8%が複数のウェブサービスでパスワードを使い回していることが分かった。1種類のパスワードだけで全ウェブサービスを網羅するユーザーこそ13.5%と少ないものの、41.9%のユーザーは2~3種類、17.5%のユーザーは4~5種類のパスワードだけで全ウェブサービスを網羅しており、ウェブサービスごとに異なるパスワードを利用する環境には程遠いことが明らかになった。パスワードを使い回す理由を尋ねたところ「異なるパスワードを設定すると忘れてしまう」が72.8%に上っており、人力で覚えることを前提としている現状もまた明らかになっている。調査対象は日本国内居住の12歳以上男女、調査の方法がウェブ調査ということで詳しい属性は明らかになっていないが、パスワードマネージャーなどのツールの啓蒙が必要な状況にあると言えそうだ。