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Amazon、プライム配送から特定地域をこっそり除外、会費はしっかり請求で米国で訴訟

 Amazonが特定の地域をプライムの最速配送の対象地域から除外したにもかかわらず、その事実を隠して利用者にプライム会費を請求し続けているとし、米国で訴訟を起こされたことが明らかになった。

 これはAmazonがワシントンD.C.内の2つの郵便番号をプライムの最速配送の対象地域から密かに除外したにもかかわらず、約2年にわたってその地域に住む約4万8000人のプライム会員に会費全額を請求し続けているというもの。Amazonは海外メディア「The Verge」の取材に対し、同地域でAmazonの宅配ドライバーを狙った犯罪があったため、ルートや時間の調整を行ったと述べているが、同地域で2日以内に配達される荷物の割合は72%から25%へと大きく低下。一方で、プライム会員はその事実を知らされないまま会費を払い続けていたことから、今回、ワシントンD.C.の消費者保護法に基づいて訴訟が起こされたというのがこれまでの経緯だ。Amazonには労働者を守るために業務変更を行う権利があるが、今回の件ではそれを顧客に知らせず、配達の遅延が偶然だと信じ込ませているのが問題視されている。