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米当局、海外ハッカー対策で国民に暗号化メッセージングアプリの使用を呼び掛け

 米サイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁(CISA)と連邦捜査局(FBI)が、中国のハッカー集団による通信傍受を避けるために、暗号化されたメッセージングアプリを使用するよう呼び掛けを行っている。

 これは中国が支援しているとされる「ソルト・タイフーン」と呼ばれるハッカー集団が、米国最大手の電話・ISPのネットワークに侵入していることが10月に発覚したのが発端。それから2カ月が経過したが完全に排除されたことがまだ確認できておらず、電話会社のネットワークを通過する暗号化されていない通話やテキストメッセージにリアルタイムでアクセスできる状況が続いている可能性があることから、「Signal」「WhatsApp」といった暗号化されたメッセージングアプリを使うよう米国民に呼び掛けている。さらにCISAはこれと並行して、ネットワーク内のアクティビティを監視・検出、および理解する能力を高めるよう、ネットワーク事業者に向けたガイドラインを発行し、警戒を呼び掛けている。