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トレンドマイクロ、7月度のウイルス月間ランキングを発表

~先月2位に落ちた「Klez」が1位に返り咲き

 トレンドマイクロは1日、2003年7月度のウイルス月間ランキングを発表した。7月度のウイルス感染被害報告数は2,749件で6月の3,262件から大きく減少している。

 7月度の1位には、6月度2位に転落したウイルス「Klez」が再び1位に返り咲いている。続いて2位にはVB Scriptタイプの「Redlof」、3位にJava Scriptタイプの「Fortnight」がくるなど、Script利用型のウイルスが増えている。

順位 名称 種類 被害件数 先月被害件数 先月順位
1位
WORM_KLEZ ワーム型
344件
434件
2位
2位
VBS_REDLOF VBScript型
179件
229件
4位
3位
JS_FORTNIGHT.C JavaScript型
162件
107件
6位
4位
TROJ_DECEIVLINK.A トロイの木馬型
152件
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5位
BUGBEAR ファイル感染型
144件
436件
1位
6位
BAT_SPYBOT.A バッチファイル
108件
320件
3位
7位
WORM_OPASERV ワーム型
104件
119件
5位
8位
BKDR_SONE.A バックドア型
79件
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9位
WORM_RANDEX ワーム型
70件
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10位
JAVA_BYTVERIFY.A その他
45件
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 トレンドマイクロのウイルス解析担当者によると、月間の感染被害減少の要因として、感染力の高い新種ウイルスが出現していない点を挙げた。一方で、10位に出現した「JAVA_BYTVERIFY.A」は、4月に発見されたばかりのセキュリティホール「Microsoft VMの問題により、システムが侵害される(MS03-011)」を利用したウイルスであり、次に大流行する可能性のあるウイルスとして警告している。

 解析担当者はこの点について、4月に発見されたセキュリティホールを悪用したウイルスが1カ月後に発生するなど、セキュリティホールを悪用するスピードも加速化している傾向があると指摘している。このような傾向から、バッファオーバーフローを引き起こすセキュリティホールなど、過去にウイルスに利用されたことのあるセキュリティホールについては、実際にウイルスに利用される前にセキュリティ修正パッチを適用することを強く推奨している。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.trendmicro.com/jp/security/report/report/archive/2003/mvr0307.htm


( 大津 心 )
2003/08/01 17:53

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