情報通信総合研究所(ICR)は4日、「ブロードバンド&インターネット・ショッピング利用実態調査IV」の結果を発表した。これによると、自宅の利用回線のブロードバンド比率が76.6%に達したことが明らかになった。
調査は6月5日から15日にかけてWebアンケートで実施され、7,037人からの有効回答を得た。その結果、自宅での利用回線はADSL(1.5Mbps)が10.9%、ADSL(8Mbps)が22.9%、ADSL(12Mbps)が22.9%、CATVインターネットが15.3%、光ファイバーが4.0%、固定無線が0.5%、アナログ回線が8.7%、ISDNが11.6%、携帯電話・PHSが2.2%などとなり、ブロードバンド回線が76.6%を占めた。
これは昨年度の57.7%から約19%増加しており、特にADSL(12Mbps)の登場が大きかったほか、光ファイバーも1.4%から伸びている。一方、ADSL(1.5Mbps)は昨年度の18.8%から比率が下がっている。ナローバンドでは、昨年度16.0%だったアナログ回線と21.6%だったISDNが、ともに半分近くまで比率を下げている。
ブロードバンドユーザーでは、2002年以降のインターネットを開始したユーザーが16.2%いるほか、インターネット利用時間が週平均で3時間未満のユーザーが13.2%、3~5時間未満が15.7%おり、ICRでは、ネット初心者が増加して利用者の幅が広がっているとしている。
なお、インターネットショッピングの利用実態では、特にチケットのネット購入割合が高くなっており、リアル店舗の29.2%、電話の20.9%に対して、インターネット(パソコン)が48.6%、インターネット(携帯電話)が1.4%。特に利用回数が多いユーザーほどリアル店舗での購入が減少しており、ネットでの購入が主流になってきているとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.icr.co.jp/info/press/press20030804.html
関連記事:年間約10万円をインターネットショッピングに利用~ICR調査
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0708/icr.htm
( 永沢 茂 )
2003/08/04 17:50
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