NECは、下り最大70Mbpsを実現したVDSLシステムを開発していることを明らかにした。9月にも発売する予定で、価格は現行のVDSLシステムに比べ低価格になる見込み。
今回明らかにされたVDSLシステムは、ITU-T勧告G.993.1で規定されている周波数プランに準拠した「4バンドVDSL」を一部拡張し、5バンドでデータの送受信を行なうというもの。中心部の半導体を、現行製品「VC1200T/VF100T」で使用されていた米Texas Instruments製から、G.993.1規格に準拠した米Ikanos Communications製に変更。規格に準拠した汎用半導体を採用することで開発投資を抑制し、低価格を実現できたという。
なお、G.993.1規格に準拠した通信(下り最大50Mbps)も可能になっている。
NECによれば、設置場所としてマンションやビル、工場などを見込んでおり、同社製システムのみを利用するため、他の機器が使用する周波数帯域への干渉は想定していないという。同社では今後、グループ各社と連携を強化し販売を進めていくとしている。
関連情報
■URL
NEC
http://www.nec.co.jp/
関連記事:住友電気工業、同一回線でISDNとの重畳が可能なVDSLシステムを開発
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0527/sei.htm
関連記事:NEC、最大51.2MbpsのVDSLシステムを発売(BroadBand Watch)
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/03/12/necvdsl.htm
( 鷹木 創 )
2003/08/05 13:36
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