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「Symantec pcAnywhere 11.0」のパッケージイメージ
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シマンテックは5日、リモートコントロールツールの最新バージョン「Symantec pcAnywhere 11.0」のライセンス販売を9月5日から、パッケージ販売を9月12日から開始すると発表した。価格は、ホストとクライアントが同梱されたコンプリート版で16,800円、ホスト版が10,800円。
pcAnywhere 11.0は、クライアントとホストの双方にインストールすることによって、対象PCを自由に操作できるソフトウェア。最新バージョンでは、新しいインターフェイスを採用したほか、リモート管理機能、RSA SecurID認証、クイック配備接続機能などさまざまな新機能を搭載している。米Symantecリージョナルプロダクトマネージャのチャールズ・スチュワート氏によると「リモートコントロールツールのマーケットシェアでpcAnywhereはグローバルで55%、日本で64%、米国で96%を占めている。リモートコントロールツールのグローバルスタンダードになっていると言ってもいいだろう」とのこと。
新しいインターフェイスはWindows XP調になり、ウィンドウ内の左ペインに管理アイコンが配置され、右ペインにコントロール対象の画面が表示されるようになった。また、接続機能が強化され、リモートセッションを開始するまでの手順が簡略されたほか、接続履歴の記録ができるようになった。また、接続アイテムをフォルダで整理したり、中央での一元管理が可能となった。
リモート管理機能は、クライアントへ完全なリモートコントロールセッションを起動しなくても、レジストリ変更やタスクマネージャなどのPC管理機能を操作できるという機能だ。セキュリティ強化では、RSA SecurID認証に対応した。
新機能のなかで最も特徴的な機能は、クイック配備接続機能だ。クイック配備接続機能は、クライアントPCにpcAnywhereがインストールされていなくても、1度だけ有効なアプリケーションを接続対象のクライアントPCにリモートインストールして、接続を行なう機能だ。相手のIPアドレスなどがわかるだけで、インストール作業なしでリモートコントロールできるため、サポートデスク業務などで有効だという。
具体的には、接続対象のIPアドレスなど必要事項を入力すると、ワンタイムのアプリケーションが接続対象に送信され、接続対象のユーザーが認証すれば自動インストールが始まり、そのままリモートコントロールが可能となる。ただし、セッションが切れた後にはそのアプリケーションは削除されるため、何度も接続する際には通常のソフトウェアインストールが必要となる。
スチュワート氏は、「リモートコントロールツールのマーケット規模は縮小傾向にあるとも言われているが、我々は年率5%で成長を続けると予測している。今回の新機能により、よりマーケットシェアと売り上げの拡大を狙いたい」と抱負を語った。
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新しいインターフェイス
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クイック配備接続機能を行なっている画面
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米Symantecリージョナルプロダクトマネージャのチャールズ・スチュワート氏
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.symantec.co.jp/region/jp/news/year03/030805.html
製品情報
http://www.symantec.co.jp/region/jp/products/pca_enterprise/index.html
( 大津 心 )
2003/08/05 14:58
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