WIDEプロジェクトと日本レジストリサービス(JPRS)は5日、JPドメインのDNSサーバーの本格的な分散運用を大阪において開始したと発表した。首都圏に集中しているJP DNSサーバーを地理的/ネットワーク的に分散させることで、首都圏の災害時における安定性の向上を図る。
JP DNSサーバーは現在、JPRSなどにより6台が運用されており、そのうちの1台がWIDEによって運用されているものになる。これが2002年3月、大阪に地理的に移設されたのに続いて、今回ネットワーク的にも分散された。具体的には、NSPIXP-3に加えて、インターネットマルチフィードの商用IX「JPNAP大阪」に接続。サーバーのIPv4アドレスも変更され、首都圏に施設が多く集中しているWIDEの基盤から独立して運用できる体制が整えられた。
さらに、JP DNSサーバー名の統一名称「A~F.DNS.JP」への移行も開始された。WIDEが大阪で運用するサーバーは「E.DNS.JP」に変更され、残る5つについても8~9月にかけて変更される予定だ。従来の「ns.wide.ad.jp」などに比べて名前が短くなることで、DNS処理の効率化が図られるとしている。
関連情報
■URL
WIDEプロジェクトのニュースリリース
http://www.wide.ad.jp/news/press/20030805-dns-jp-j.html
JPRSのニュースリリース
http://jprs.co.jp/press/030805.html
関連記事:【N+I 2003レポート】首都圏停電でも「m.root-servers.net」は大丈夫
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0702/ni5.htm
( 永沢 茂 )
2003/08/05 16:11
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