社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)は、無線LANのセキュリティに関するガイドラインを制定した。Webサイトでガイドラインの詳細を確認できる。
 
  このガイドラインは、無線LAN利用者が急増する中で、セキュリティ機能の設定を行なわないまま利用、トラブルが発生しているという現状を鑑みて制定されたもの。ガイドラインをWebサイトで公開するとともに、パソコンおよびネットワーク機器メーカーを通じてユーザーへの注意を喚起するよう要請しているという。
 
  業界の基本認識としては、セキュリティの重要性をユーザーに認識させるのはメーカーの責任であるとした。ただしメーカーだけでの啓発は難しく、関連事業者の協力も必要である現状を踏まえた上で、最終的な責任はユーザー自身にある点を強調している。
 
  これに合わせて無線LANのセキュリティに関する注意喚起文書も公開。この文書は技術の進歩に合わせて変化する可能性もあり、また各社ごと情報の追加もできるものの、基本的にはこの文書を業界共通の表現として定めている。
 
  ユーザー向けには無線LANのセキュリティ機能としてSSID(ESS-ID)、WEP、MACアドレスフィルタリングなどを代表例として挙げ、その設定方法などを解説している。また、第三者に無線LANを無断で利用された場合に発生しうる、データ改ざんや迷惑メールの踏み台といった問題事例とそのポイントを説明。さらに無線LAN関連の用語説明やユーザー向けのQ&Aなども用意している。
  関連情報
 
 
■URL 
  ニュースリリース 
  http://it.jeita.or.jp/perinfo/release/030806.html
 
  JEITA 
  http://www.jeita.or.jp/
 
 
 
( 甲斐祐樹 )
 
2003/08/06 16:59
 
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