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ソフトバンク、Yahoo! BBは“ランニング営業利益”で黒字と発表


笑顔を交えて決算説明する孫正義氏
 ソフトバンクは、2003年度第1四半期の決算説明会を開催し、ソフトバンク・グループ代表の孫正義氏がグループ全体の事業の状況について説明を行なった。

 2003年度第1四半期のソフトバンクの売上は1,038億円、営業損益は241億円の赤字、経常損益は306億円の赤字、投機損益は347億円の赤字となった。四半期の状況として、Yahoo! BBの課金ユーザーが200万件を突破し、顧客獲得コストを除くブロードバンド事業の営業利益が6月に5億円の単月黒字化を達成したことが挙げられた。

 孫氏は、顧客獲得コストを除いた営業利益を“ランニング営業利益”と呼び、6月に損益分岐点を突破したことで今後は黒字が拡大していくとした。顧客獲得コストについても効率を重視し、営業効率の悪い方法は縮小し、さらに獲得スタッフの成績などで個人管理を徹底し、効率アップに努めていることが発表された。8月15日から開始される広末涼子を起用したTVCMは2~3カ月間放映するという予定も明らかにされた。

 その後の予定としては、2004年3月末のユーザー獲得目標は400万件以上という点に変わりがないことを強調。その後の展開については「(400万件に迫れば)相当に経営の状態も良くなるので、その時点で判断する」と流動的に対応していく考えを明らかにした。

 また、孫氏はこの日発表されたNTT東西がIP電話市場に参入したことについては「NTTがIP電話を正式に認めたということで、ありがたいこと」と歓迎の意向を見せた。NTTについては「参入することで、NTTの売上は加速度的に減っていく」と述べ、競争相手として見た場合は「あまり強力な競合だとは思っていない」と語る一面も見せた。

 そのほか、すでにソフトバンクBBが500万件を超える「050」から始まる電話番号を取得していることについては「付加サービスとして準備している」とだけ述べ、詳細は明らかにしなかった。


ランニング営業利益の損益分岐点 2003年度末の獲得目標

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  関連記事:Yahoo! BB、7月末現在の進捗状況を発表。接続回線数300万件に届かず
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/08/08/101.html


( 正田拓也 )
2003/08/08 20:30

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