米国のISP上位12社が導入した迷惑メールフィルターによって、迷惑メールと間違えられて遮断されていることが米Return Pathの調査結果により明らかになった。ユーザーの許可を受けた上で送信される正当なマーケティングメールのうち、迷惑メールフィルターによって遮断されているものが17%にも達するという。
Return Pathはメールの到達率を向上させるサービスを顧客に提供しており、その統計によればメールの到達率は2002年第4四半期に比べて2%下落、2002年第3四半期に比べると5%も下落している。
プロバイダーによって正当なメールが迷惑メールと間違われる割合は異なっている。最も間違える率が高かったのはMail.comの38%、次いでNetZeroの34%、Compuserveの31%、AOLの25%であった。Yahooは最も間違える率が低く4%であり、BellSouthとEarthlinkは共に7%と低い割合だった。
この結果についてReturn PathのCEOであるMatt Blumberg氏は「ISPとシステム管理者が積極的に、ユーザーを迷惑メールから守ろうとしているために、たくさんのオプトインメール(ユーザーの許可を受けて送信されるマーケティングメール)が犠牲になっている」と指摘した。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.returnpath.biz/newsroom/pressrelease.php?id=14
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/08/12 11:59
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