調査会社のIDCは、日本を除くアジア・太平洋地域のインターネット接続や付加価値サービスの成長予測「Asia/Pacific Internet Access and Value-Added Services Market Forecast and Analysis, 2002-2007」を発表した。インターネット接続による収益は、2002年の85億ドルから2007年には244億ドルに成長すると予測されている。
IDCの調査によれば、日本を除くアジア・太平洋地域のインターネット利用者は2002年の5,000万人から、2007年には1億1,600万人に達するものと予測されている。年間平均成長率は18%だ。2002年におけるインターネット利用者のうち82%は家庭からの利用者が占めるが、インターネット接続による収入は特に広帯域のアカウントを持つ企業ユーザーによって牽引されると分析している。
「ダイヤルアップ接続は中国、インド、マレーシア、フィリピン、およびタイで成長していくだろう。これらのエリアではブロードバンド回線は高すぎるし、大都市圏外では普及していないからだ」とIDC Asia/PasificのRenee Gamble氏はコメントする。また、「その間に、ブロードバンドインターネットは韓国、台湾、香港などで主要な接続形態となるだろう。しかしながら、シンガポールとオーストラリアにおいては、高い接続料が普及を遅らせる」としている。
ISPは、インターネット接続料金を値下げする代わりに、付加価値サービスによる収益拡大を望んでいる。付加価値サービスは、2002年の2億6,700万ドルから、年間平均成長率34%で、2007年には12億ドルの市場を形成すると予測されている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(IDC、英文)
http://www.idc.com/getdoc.jhtml;jsessionid=4CSRXKQYU1MFSCTFA4FSFFAKMUDYUIWD?containerId=pr2003_08_18_094314
( 岡田大助 )
2003/08/19 15:37
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