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ネットの利用時間が月3時間超の増加、40代以上の伸びが顕著


 ネットレイティングスは、2003年7月度のインターネット利用動向調査の結果を発表した。40代以上を中心に増加が目立ち、全体でも前年比で3時間以上の増加となっている。

 インターネット利用動向調査は、同社のインターネット利用情報サービスのデータを元にし、2003年7月1日~31日にかけてのWebサイトやバナー広告などにアクセスしたユーザー数を独自に推計したもの。今回の調査によると、インターネットの平均利用時間は14時間18分16秒。2002年7月度が10時間54分45秒だったのに比べ、3時間23分ほどの増加となっている。なお伸び率でも、2001年度(9時間27分4秒)から2002年度が15%であるのに対し、2002年度から2003年度へは31%の伸び率。2倍以上の増加率となっている。

 年代別月間利用時間では、20~30代が15~16時間と全体を引き上げている一方、60代以上のシニア世代も16時間以上を記録。また、60代以上の前年比伸び率は179%とほかの世代を上回る結果となった。なお、世代別伸び率は2~12歳の163%、50代の150%、40代の147%と続いており、40代以上の利用時間が著しく増加している。

 ネットレイティング・チーフアナリスト須藤修司氏によると「昨年まで利用時間が最も長かったのは20~34歳の層だったが、今回の調査では40代以上の利用時間が延びたことが判明し、年齢層による利用時間の格差が縮まった」という。

 また、これまでは20時台から上昇傾向にあった利用時間帯別の調査結果は、2003年度では19時台から立ち上がり、ピークの21時台を過ぎると徐々に利用率が下がっていく傾向が判明した。須藤氏はこうした傾向について、「インターネット利用のピークが、テレビのプライムタイムに重なってきている。テレビと同時に視聴していることも考えられるが、インターネット自体がマスメディアとして機能し始めているのではないか」とコメントしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.netratings.co.jp/press_releases/0820_2003Ranking_J_data_final.pdf
  ネットレイティングス
  http://www.netratings.co.jp/


( 鷹木 創 )
2003/08/20 14:48

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