独音楽産業界は、音楽ダウンロードにおける著作権保護に本格的に乗り出した。15日から、Webサイトなどで不法に音楽ダウンロードサービスを提供する者に対して著作権侵害の警告メールが国際レコード産業連盟(IFPI)から発信されている。
 
  独音楽業界を代表する独レコード産業連盟会長のGerd Gebhardt氏は、「音楽は、インターネットで緊張度が最も高いコンテンツだ」として、著作権問題が深刻化していることを指摘。ブロードバンドの普及が進んでいるドイツでは現在、一般市民が著作権を意識せずに音楽ダウンロードサービスを利用しており、音楽業界にとって、より深刻な事態になっているという。今回の措置は、こうした状況を打破するための施策として行なわれた。
 
  警告メールには、IFPIの英語Webサイトへのリンクのほか、ドイツ語のみしか読めない人のために独産業連盟のWebサイトへもリンクされている。Webサイトでは、著作権についての簡単な説明や、合法なオンラインサービスの紹介、著作隣接権など周辺の話題についてもQ&A形式で説明されている。
 
  Gebhardt氏は、「今回の目的は、音楽ダウンロードサービスが与える影響について議論すること」と述べ、特に「音楽ファンが作品(著作物)に料金を払わなければ、生活に支障が出る音楽家(著作権者)が出てくる」として、著作権の適切な保護の必要性を訴えている。
  関連情報
 
 
■URL 
  ニュースリリース(ドイツ語) 
  http://www.lehrer-online.de/dyn/9.asp?url=366610.htm
 
 
 
( Gana Hiyoshi )
 
2003/08/21 18:46
 
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