東芝は、デジタルマンガサイト「まんがたうん」で10月から開始される有料配信サービスに、SDメモリーカードを利用した著作権保護(DRM:Digital Rights Management)システムを採用し、サービス開始とともに実証運用を開始する。
今回発表されたDRMシステムは、SDメモリーカードの認証番号や著作権保護機能を利用したもの。暗号化されたコンテンツを利用するためにSDメモリーカードそのものを鍵にする。具体的には、東芝のインターネットデータセンターで「コンテンツ鍵」を作成し、ユーザーへ配布。ユーザーは「コンテンツ鍵」が保存されたSDカードを利用して、対応したコンテンツを閲覧する。コンテンツプロバイダーは、「コンテンツ鍵」を管理することで、著作権管理と課金管理ができるようになる。
SDメモリーカードを「鍵」にしているため、コンテンツそのものを複数のパソコンや端末に複製することも可能だ。ただし、利用するためには「コンテンツ鍵」が保存されたSDカードが必要になる。
東芝では、この実証運用を2004年春まで継続し、コンテンツプロバイダー向けにDRMシステムの商品化を進めていくという。
なお、同サービスでは10月からの本格開始に先駆け、9月から2,000名のモニターを募集する。モニターには、「コンテンツ鍵」を保存するためのSDメモリーカード、パソコンと接続するためのSDカードリーダー、コンテンツ閲覧用プレーヤーが無料で提供される。
関連情報
■URL
まんがたうん
http://www.mangatown.mainichi.jp/
( 鷹木 創 )
2003/08/26 19:10
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