総務省沖縄統合通信事務所は、「南北大東地区における準ミリ波帯無線アクセスシステム等を活用したインターネットアクセスに関する実証実験」を9月から2004年3月まで実施すると発表した。約11km離れた南大東島と北大東島の間を最大18GHz帯の公共業務用無線アクセスシステムで結び、インターネット接続などへの実用性を検証する。
従来の固定無線通信システムに比べて設備を小型化できる準ミリ波の無線アクセスシステムは、ネットワークを低コストで短期間に構築できるとされている。今回の実験は、これを離島で活用するために、海上における伝搬特性を検証するもの。準ミリ波の無線通信システムでは雨などの影響を受けやすいとされているが、実験では台風など豪雨時の高能率変調方式を利用した回線設計データを収集するという。
南北大東島間の通信速度は最大156Mbps。さらに、南大東島から約360km離れた沖縄本島までは通信衛星回線で結ばれる。一方、北大東島内には5GHz帯の無線アクセスシステムが設置され、インターネット接続の利用実験が行なわれる。
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ニュースリリース
http://www.okinawa-bt.soumu.go.jp/hodo/03_08_26_2.html
( 永沢 茂 )
2003/08/28 14:00
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