総務省は28日、2004年度の「IT政策大綱」を発表した。「ユビキタスネットワークの実現」「コンテンツの流通促進」「セキュリティ戦略の総合的推進」「ワイヤレスブロードバンド環境の構築」など、重点的に取り組むべき7つの分野を掲げている。
ADSLやFTTHなど「高速・超高速インターネット」の整備が政府の「e-Japan戦略」を上回るペースで進んでいることを受け、今年度の大綱では、「これまでインフラの整備を中心に進められてきた第一段階から、本格的な利用拡大を目指す第二段階に政策を推し進め、さらには欧米等のIT先進国にキャッチアップする段階から、世界を先導するフロントランナーの役割を果たす段階」に移行する必要性を指摘。携帯電話や情報家電、デジタルテレビ端末、IPv6、アニメやゲームなど日本の得意分野を活かした「日本発の新IT社会」を実現し、これを世界に発信していくべきとしている。
具体的な施策としては、例えばコンテンツの流通促進で「日々消失するWeb情報のアーカイブ化・利活用を促進するための技術・基盤の構築・実証」、セキュリティ戦略の総合的推進分野で「コンピュータウィルス等を収集・動態保存したデータベースとその研究のための模擬ネットワークによるテストベッド」などが盛り込まれている。
関連情報
■URL
平成16年度IT政策大綱-日本初の新IT社会を目指して-(PDFファイル)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/pdf/030828_1.pdf
関連記事:総務省、2003年度の「IT政策大綱」を発表(Broadband Watch)
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/08/30/soumu.htm
関連記事:総務省、無線LANインターネットのセキュリティガイドライン作成へ
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0829/soumu.htm
( 永沢 茂 )
2003/08/28 21:03
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