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BMCソフトウェア、基本機能に特化したリモート監視製品を出荷開始


 BMCソフトウェアは28日、企業のシステムやインフラをリモート監視できる製品「PATROL Express」の出荷を開始した。同製品は当初4月に発売予定だったが、開発やローカライズの遅れから発売延期されていた。ライセンス価格は、2,292,000円から。

 PATROL Expressは、監視機能に特化して低コストや導入の容易さを実現した製品。特徴には、監視対象の機器で監視や復旧を行なうアプリケーション「Agent」を導入する必要のない「Agentレス」が挙げられる。

 Agentレスによって、対象機器のOSなどの環境に依存することなく、幅広い機器を監視することができる点や導入コストの低さなどのメリットが挙げられる。一方Agentレスのデメリットは、PATROL Expressだけでは障害時の復旧が行なえない点だ。このため、リモートでの復旧作業が必要な場合には、同社製品「PATROL」の導入により機能拡張する必要がある。

 監視時のプロトコルには、自社開発の軽いプロトコルを利用しているため、10Mbpsの回線で1%以下、100Mbpsの回線で0.1%以下のトラフィックを消費するだけで監視が可能になった。

 監視は、監視対象機器のあるネットワークに設置した「Remote Service Monitor(RSM)サーバー」が監視データを収集し、監視拠点のポータルサイトである「Service Integration Portal(SIP)」に送信、SIPがそのデータを基にレポートの作成・表示を行なう。SIPはファイアウォールの外に設置するため、RSMサーバーや監視対象機器との通信はファイアウォールを通過できるXMLを用いて行なうという。

 監視対象は、ルータやスイッチなどのネットワーク機器、HTTPやPort、FTPなどのWebサービス関連、UNIXやWindowsなどのOS関連、OracleやSQL Serverなどのアプリケーション関連だ。これらに対して、サーバーのUP/DOWN監視やルータやOS、アプリケーションなどのリモートサービス監視を行ない、可用性レポートやMean Time To Repair(MTTR:復旧までの時間)レポートなどを報告する。

 BMCソフトウェアによると、「日本語化へのローカライズ作業や開発の遅れにより、発売日が延期されていたが、やっと出荷となった。延期に伴いいくつかの機能追加も行なわれている」とのこと。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.bmc.com/BMC/News/CDA/hou_PressRelease_detail/0,3519,4807124_0_10854646,00.html
  関連記事:BMCソフトウェア、エントリーレベルの監視製品「PATROL Express」を発売
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0122/bmc.htm


( 大津 心 )
2003/08/29 14:56

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