セキュリティ企業米Central Command、露Kaspersky、英Sophosがそれぞれ2003年8月に感染が広がったウイルスの集計結果を1日発表した。そのいずれの調査結果でもSobig.Fが圧倒的多数を占めていることが判明した。
Central Commandの調査では、全てのウイルスの中でSobig.Fが占める割合が76.8%、Kasperskyの調査ではSobig.Fが61.49%、SophosでもSobig.Fが37.6%を占めており、いずれの調査でも2位のウイルスを大きく引き離していた。
8月に大きな被害をもたらしたBlasterウイルスの調査結果では数字が分かれており、Sophos調査結果では2位の18.8%を占めるが、Central Commandでは2位の6.4%、Kasperskyでは4位の3.17%にとどまった。
この悪質なコンピュータウイルスSobig.Fについて、Central CommandのEmergency Virus Responce Teamでは「Sobig.Fの高い感染力によって著しい量のメールトラフィックが発生し、世界各地のメールネットワークが崩壊した。ピーク時にはSobig.F関連のメールがメール全体の73%に相当した」とその感染の凄まじさに言及している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(Kaspersky、英文)
http://www.kaspersky.com/news.html?id=988100
ニュースリリース(Sophos、英文)
http://www.sophos.com/pressoffice/pressrel/uk/20030901topten.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/09/02 11:26
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