W3Cは、MicrosoftのWebブラウザInternet Explorerの仕様が変更されるかもしれないとする報告を発表した。MicrosoftはEolasとの特許侵害訴訟において、損害賠償として5億2,000万ドルの支払いを命じる判決を受け敗訴したが、この判決を受けた対処がなされる可能性があるという。仕様の変更は、敗訴した部分のみならず、それによって影響を受ける点も含むようだ。
W3Cは、Microsoftの敗訴判決の後、8月17日にMicrosoftの関係者と今後の対策について話し合ったという。Internet Explorerは、W3Cにとっても最も影響力のあるブラウザであるだけに、その内容は可能な限り影響を最小限にする目的で行なわれた。
Eolasが特許侵害訴訟で用いた米国特許5838906号は、Active Xに最も関係がある技術で、分配されたハイパーメディア文書にオブジェクトを埋め込む技術に関連する。訴訟ではMicrosoftを訴えたEolasであるが、W3Cに対しては特にアクションを取っておらず、その点も、MicrosoftとW3Cの懸念のようだ。
最も簡単な手法としては、Active Xを別のプログラムに置き換えることであるが、具体的内容については、近々詰めることになるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(W3C、英文)
http://www.w3.org/2003/08/patent
( Gana Hiyoshi )
2003/09/04 16:28
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