米Intelは9日、「Road Warriors & Wi-Fi」と題した調査結果を発表した。出張族のモバイルユーザー(Road Warriors)の71%が、Wi-Fiの利用がビジネス上のアドバンテージになると考えていることがわかった。
この調査は2003年7月、ニューヨークやアトランタ、シアトルなどの空港において行なわれたもので、米国をはじめ、カナダ、南米、欧州、アジアのビジネスマンから437件の回答を得た。通信手段としてWi-Fiのアドバンテージを認めたユーザーの比率は日本人が81%ともっとも高く、以下、アジア人と米国人がともに77%、カナダ人が66%、南米人が62%、欧州人が60%だった。
その一方で、出張中にインターネット接続しないことは、ビジネス上の関係をぎくしゃくさせると指摘している。受け取ったメールに1時間以内に返信している人が、オフィスにいる時では31%いたのに対して、出張中では7%に止まった。しかも、30%もの人は48時間以内に返信していないのだという。出先で適時インターネットに接続しなかったために、会議を逃がす、顧客を怒らせる、さらには仕事がなくなってしまうなどの深刻な問題を引き起こしたとした人も3分の1あったという。
なお、実際のWi-Fi利用比率は、アジア人が17%ともっとも高く、続いて日本人とアメリカ人がともに13%、欧州人が12%などとなっている。一方、今後3カ月以内に利用したいとする人の比率はアジアと日本がともに32%と高く、続いて欧州が20%、ラテンアメリカが19%などとなっている。
米国では9月25日を「One Unwired Day」として、Intelやホットスポット事業者、ノートパソコンメーカーらが共同でイベントを開催する予定だ。全米規模でホットスポットを無料体験できるようにすることで、ビジネスマンなどにWi-Fiのメリットをアピールしていく。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20030909corp.htm
調査結果(英文)
http://www.intel.com/unwire/roadwarrior.htm
One Unwired Day(英文)
http://www.intel.com/unwire/
関連記事:ビジネスユーザーはホットスポットに高い利用意向
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0313/icr.htm
( 永沢 茂 )
2003/09/10 16:59
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